茨城県土浦市でボルボをはじめとする輸入車から国産車までの修理・予防整備を常に考えながら仕事をしている整備工場です
2021-05-13

トルコン太郎でボルボXC60のATFを圧送交換

トルコン太郎を使用してボルボXC60(156)のATF圧送交換の作業をいただきました。

このボルボに搭載されているミッションはアイシン製TG -81SCです。この車両のようなXC60やV40・V60などのD4エンジンに搭載されていることが多いミッションです。

まずはコンタミチェッカーで現在のATFの状態をチェック。特に問題はありませんので交換作業に移ります。まずはドレーンボルトを取り外してATFを抜き取ります。黒味がかったATFが出てきました。抜き取りが終わったらドレーンボルトのOリングを交換し、規定トルクでドレーボルトを締め付け。今回使用するJCD PRODUCTS社の『A.S.H VFS AT &CVT』をトルコン太郎にセットします。

トルコン太郎をXC60に接続して、抜き取ったATFの同量を充填して圧送交換を開始。ATFを設定した量に達するまで圧送交換をし、その後にクリーニングモードで内臓のフィルターで汚れを除去というサイクルを繰り返しながら新油に近い状態にしていきます。最初に比較用として抜いたATFと比較してみると新油に近い位の透明度になりましたので圧送交換は完了です。

診断機を用いて油温管理をしながらATFの油量調整を行います。油温が規定温度内に達したらオーバーフローボルトを緩めて余剰分を排出。交換された綺麗なATFが排出されています。排出中にオーバーフロープラグのOリングを交換。排出されるATFが滴下状態になったらオーバーフロープラグを規定トルクで締め付けて調整完了です。最後の仕上げとして『SOD-1 PLUS』を添加します。添加前の準備として油量調整後に添加する量を抜き取っておき、『SOD-1 PLUS』をフィラープラグから充填します。

最後にテスト走行を行い、オイル漏れのチェックやフォルトコード有無の確認などの作業を行ってお仕事完了です。この度はお仕事を頂きありがとうございます!

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