茨城県土浦市でボルボをはじめとする輸入車から国産車までの修理・予防整備を常に考えながら仕事をしている整備工場です
2021-09-10

トルコン太郎でボルボV60のATFを圧送交換

トルコン太郎を使用してボルボV60(155)のATF圧送交換のお仕事をいただきました。

このボルボV60に搭載されているミッションはD4エンジンなどに搭載されているアイシン製TG -81SCになります。まずは現在のATの状態チェックするためにコンタミチェッカーでチェック。特に目立ったコンタミはなく問題はありませんので圧送交換作業に移ります。

まずは油量調整用ドレンボルトとドレーンボルトを取り外してATFを抜き取ります。黒味がかったATFが出てきました。抜き取りが終わったら各ドレーンボルトのOリングを交換し、規定トルクでドレーボルトを締め付けて油量調整用ドレンボルトは油量調整の時にもう一度緩めるので手回しで締め付けます。今回使用するATFはJCD PRODUCTS社の『A.S.H VFS AT &CVT』となります。トルコン太郎に使用するATFのペール缶をセットし終えたらアタッチメントを使用してトルコン太郎をV60に接続します。抜き取ったATFと同じ量を充填して圧送交換のスタートとなります。

1回目は7LのATFを使用して圧送交換を行いました。クリーニング用のモニターで現在のATFの状態を見てみるとかなり透明度が出てきました。15分超クリーニングモードでトルコン太郎に内臓されたフィルターで汚れを除去を行なってから2回目の圧送交換を行います。

2回目の圧送交換が終了。モニターのATFとドレンボルトより抜いたATFと比較してみると新油に近い位の透明度になりましたので圧送交換は完了です。診断機を用いて油温管理をしながらATFの油量調整を行います。油温が規定温度内に達したら油量調整用のドレンボルを緩めて余剰分を排出。交換された綺麗なATFが排出されています。排出されるATFが滴下状態になったらドレンボルトを規定トルクで締め付けて調整完了です。

最後の仕上げとしてD1ケミカル社の『SOD-1 PLUS』を添加します。添加前の準備として油量調整後に添加する量を抜き取っておき、『SOD-1 PLUS』をフィラープラグから充填します。

最後にテスト走行を行い、オイル漏れのチェックやフォルトコード有無の確認などの作業を行ってお仕事完了です。この度はお仕事を頂きありがとうございます!

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