茨城県土浦市でボルボをはじめとする輸入車から国産車までの修理・予防整備を常に考えながら仕事をしている整備工場です
2022-07-29

トルコン太郎でボルボV70のATフルードを圧送交換

トルコン太郎を使用してボルボ V70(135)のATF圧送交換のお仕事をいただきました。このV70のトランスミッションはアイシン製TF-80SCになります。走行距離は100000Kmを超えていますので、現在のATFの状態チェックするためにコンタミチェッカーでチェック。特に目立ったコンタミはなく問題はありませんので圧送交換作業に移ります。

油量調整用ドレンボルトとドレンボルトを取り外してATFを抜き取ります。抜き取りが終わったらドレンボルトのガスケットを交換し、規定トルクでドレンボルトを締め付けて油量調整用ドレンボルトは油量調整の時にもう一度緩めるので手回しで締め付けます。
今回はお客様よりオイルパンの清掃もご用命いただいているのでオイルパンを取り外し。オイルパンを外すとバルブボディが見えますのでオイルパンだけでなくバルブボディも可能な限り清掃します。オイルパンの清掃を行った後、シーリングを再塗布してオイルパンの清掃が完了です。
オイルパンを取り付けたら、専用のアタッチメントを使用してトルコン太郎に接続します。

今回は使用するATFはお客様のご要望により洗浄用としてJCD PRODUCTS社の『A.S.H VFS AT &CVT』、メイン用として和光ケミカル社の『WAKO’S PremiumS』の2種類のATFを使用するとなりました。まずは洗浄用ATF「A.S.H VFS AT &CVT」を使用して全量の圧送交換を行います。クリーナーモニターのATFは透明度が上がりきれいになってきました。

メイン用のATF「WAKO’S PremiumS」をトルコン太郎にセットして圧送交換開始。クリーナーモニターのATFは新油に近い位の透明度になりましたので圧送交換は完了です。(クリーナーモニターの左隣の小瓶には交換前のATFが入ってます)このトランスミッションはオイルレベルゲージレスなので診断機を用いて油温管理をしながらATFの油量調整を行います。油温が規定温度内に達したら油量調整用のドレンボルを緩めて余剰分を排出。交換された綺麗なATFが排出されています。排出されるATFが滴下状態になったら調整完了です。

最後の仕上げとしてD1ケミカル社の『SOD-1 PLUS』を添加します。添加前の準備として油量調整後に添加する量を抜き取っておき、『SOD-1 PLUS』をフィラープラグから充填します。充填が完了したら調整用のドレンボルトとのOリングを交換したフィラープラグを規定トルクで締め付けます。最後に診断機でリセットを行いテスト走行後、ATF漏れのチェックやフォルトコード有無の確認などの作業を行ってお仕事完了です。

この度はお仕事を頂きありがとうございます!また何かお困りごとが生じてしまった時にはお気軽にお問合せ下さい。

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